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2008年10月24日
原巨人4発で竜に逆襲!小笠原が満塁弾
 (セ・クライマックス第2S第2戦、巨人11−2中日、巨人2勝1敗、23日、東京ドーム)ありがとう、ガッツ。セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ第2戦は23日、東京ドームで行われ、巨人が11−2で中日に大勝。対戦成績を2勝1敗(1勝のアドバンテージを含む)とした。小笠原道大内野手(34)が驚弾2発。1試合6打点はポストシーズンの史上最多タイ記録となった。打線も4本塁打を含む17安打と爆発し、チームは昨年から続いていたCSの連敗を「4」で止め、初勝利をあげた。

 G党がどよめいた。驚いた。興奮した。いつもは、右翼席で同じ方向にグルグルと回るオレンジ色の応援タオルが、あまりの衝撃にバラバラだ。視線の先には悠々とダイヤモンドを一周する小笠原がいた。

 先制された。嫌な雰囲気が東京ドームを包んでいた。一回一死二塁。ガッツが逆転2ランを放つ。さらに、わずか23分後の二回一死満塁。「もう一発、お願い!!」。一塁側スタンドから響いた女性ファンの叫びは現実のものとなる。VTRを見るような満塁弾。巨人に光が差し込んだ。

 「サイコーです!! 後ろにつなげる意識だったけど、うまくバットにボールが乗ってくれた、きのうは悔しい思いをしていたので、何とか勝ちたかった」

 お立ち台でヒーローは、あまりの興奮にベンチを外れたキャプテンの“十八番”を拝借して喜びを爆発させた。スタンドも気持ちは同じだ。たまった鬱憤(うっぷん)を晴らしてくれたヒーローの名前を叫び続けた。

 2本塁打6打点の小笠原に加えて、ラミレス、李承ヨプ(イ・スンヨプ)にもアーチが飛び出し、中軸そろい踏みで4本塁打(9得点)。CS記録の17安打で落合竜をたたきのめした。CSの連敗は「4」でストップ。ようやく初勝利をあげた。

 試合前。チームの雰囲気は最悪だった。第2ステージ開幕から全員で球場に隣接するホテルに宿泊。万全の準備をしたはずだったが、前日22日の初戦は同点の八回一死満塁で高橋由が最悪の併殺打。守護神クルーンが打たれた。3連敗を喫した昨年の第2ステージを思いださせるような不穏な空気が充満していた。

 ところが、こんな状況にも超プラス思考の男がいた。原監督だ。

 「お前たちは中日に12ゲームをつけたんだろう。相手を見下ろして戦え!!」。試合直前のミーティング。指揮官が笑顔で熱い言葉をかけた。

 「きのうはちょっとしたことで負けたが、ガッツのホームランで全員の肩の力が抜けた。一戦をとったことで波も出る」

 原監督もひと安心。1勝のアドバンテージがあるため、これで2勝1敗。もう負けない。一気にいく。原巨人はガッツの2発でよみがえった。