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2008年11月04日
山田、伊東氏に就任要請 WBC日本代表コーチ
 巨人原辰徳監督(50)率いる日本代表の組閣が3日、固まった。来年3月に行われる第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のコーチとして、阪急の黄金期を支え、元中日監督の山田久志氏(60=日刊スポーツ評論家)が投手コーチに、バッテリーコーチには前西武監督・伊東勤氏(46=野球解説者)が就任することが明らかになった。また打撃は巨人篠塚和典打撃コーチ(51)、内野守備コーチに前中日・高代延博氏(54)、ブルペンコーチに与田剛氏(42=野球解説者)、外野守備は巨人緒方耕一外野守備走塁コーチ(40)の入閣も内定し、12日に正式発表される。

 来年3月に開催されるWBCの原体制がほぼ固まった。史上最強サブマリンの異名をとった山田氏が、原監督をアシストする「投手コーチ」に就任する。日本シリーズ前に同監督の強い意向を受けたNPBから打診を受け、このたび内諾した。

 WBC監督問題は紆余(うよ)曲折の末に、原監督で決着。第1回WBCが王監督で一本化されたのが9月中旬で、今回の監督人選は1カ月以上も遅れた。その影響もあって現場に一任されたコーチ人事が急務とされたが、内部ですり合わせ作業を続けた結果、監督経験もある山田氏に白羽の矢が立てられていた。

 現役時代は通算284勝を記録し、エースとして阪急の黄金期を支えた名投手だった。96年仰木彬監督(故人)が指揮を執ったオリックスで、鈴木平を不動のセットアッパー、平井を抑えに固定し、日本一に輝いた。99年星野仙一監督の下でリーグ優勝を遂げた中日では、岩瀬、落合、サムソン、宣の勝利の方程式を確立するなど、個々の適性を見極めながら投手陣を束ねる手腕には定評があった。

 原監督とは、97年にNHK解説者として人気番組「サタデースポーツ」に一緒に出演するなど気心が知れている仲。WBCを戦う原体制は年明けから本格的に始動するが、巨人の現場で引き続き指揮を執ることで必然的に負担も大きくなる。そこで山田氏が、出場メンバーの動向をチェックするキャンプ視察に回るケースもあり得るだろう。

 また、WBC相談役の王貞治コミッショナー特別顧問(68)とは名球会を通じて親交をもつ。オリックスに在籍したマリナーズ・イチローが同顧問を通じてWBCへの参加を示唆。またイチローからも慕われ、オフには真のプロフェッショナルとして野球談議を交わす間柄。現場における役割は、投手コーチだけにとどまらないはずだ。

 WBCでは国内主力級はもちろん、日本人メジャーリーガーの参戦が予想される。全スタッフは日本シリーズ終了を待って正式発表の運び。再び世界一を狙う最強チームが、いよいよ体制を整える。

2008年11月04日
明暗分けた「4番の差」 内角攻めに中村8タコ
 試合を分けたのは「4番の差」だった。西武の4番中村のバットが打線を分断する。前夜と合わせて8打数無安打。同点の九回二死でも、あえなく空振り三振に倒れた。

 クライマックスシリーズ第2ステージから4番を任された中村。ブラゼルの抜
けた4番に据えた渡辺監督は、「いまのメンバーで4番を打つのはサンペイ(中
村)しかいない」と言う。その期待を一身に受け、シリーズには万全の体制で臨
んでいた。

 前日の試合前も、小林球団社長から激励されると「任せてください」と力強く答えた。このときは「いつもは『あさってがんばります』とか言う男なのにねえ。相当自信があるんだね」と小林球団社長を喜ばせた中村。いまも「(調子は)シーズンとそんなに変わっている感じはしないです」と言うが、どこかで気負いが空回りしているのかもしれない。

 巨人投手陣の内角攻めも執拗(しつよう)だ。大久保打撃コーチは「『当ててもいい』ってくらいの気持ちで投げてきている。それを完璧(かんぺき)に打てたら、サンペイは50本打てますよ」と擁護する。中村も「(内角に)来るのは分かっているので、しっかり打たないといけないんです」と、覚悟はしているのだが…。

 それでも「(打順の組み替えは)いまのところ考えていない」と渡辺監督。大久保コーチも「みんなで我慢する。そのうち打つようになります」と断言した。ラミレスのサヨナラ本塁打が示したように、4番のひと振りには試合を決める力が秘められている。日本一奪還には中村の奮起が必要だ。