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2008年10月23日
悪夢よぎる原巨人CS4連敗…
 【巨人3−4中日】巨人よ、今年もか――。セ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージが22日、開幕。リーグ優勝の巨人は先発のセス・グライシンガー投手(33)が5回途中3失点で降板する大誤算。最後は守護神のマーク・クルーン投手(35)が打ち込まれて初戦を落とした。昨年第2ステージでも3連敗した中日相手に力負け。リーグ優勝のアドバンテージもなくなり、6年ぶりの日本シリーズ進出へ早くも正念場を迎えた。

 9回表が終わると巨人・クルーンはベンチで放送禁止用語を連発。実松は手袋を床に叩きつけた。守護神と捕手の息が合わず、9回に決勝点を献上。阿部がいれば…。そんな声が聞こえてきそうな敗戦だ。原監督は「勝ち越す機会はあったが、勝ち越せなかった」と悔しさを押し殺して振り返った。

 制球難のグライシンガーは5回途中で降板も、越智、山口ら中継ぎ陣が力投。同点の9回に原監督はクルーンを投入した。だが1死から森野に四球を与えるなど2死一、三塁。ここで4日の同カードでフォークを投じ決勝3ランを喫した中村紀を迎えた。実松はベンチの意向も交えて直球主体の配球。カウント2―2からの7球目も直球のサインを出したが、右腕は強硬に首を振り、この日は自信を持っていたフォークを投じた。捕手と息が合わないままに投じた球はストライクゾーンに入り、決勝打となって中前で弾んだ。

 クルーンは帰り際に冷静さを取り戻したが「中村紀に打たれた場面?最初からフォークを投げたかった」と不満を吐露。正捕手の阿部は右肩関節挫傷でベンチ入りすらできなかっただけに西山バッテリーコーチは「阿部ではないからベンチから指示が出ることもある。クルーンに伝わってなかった」と“ぎくしゃく”した理由を説明した。

 昨季はリーグ優勝後、CSで中日に3連敗。リベンジの舞台でもあったが、2年越しの4連敗で1勝1敗(アドバンテージを含む)となった。試合前はチーム全員が手をつなぎ、1軍に帯同している阿部がゲキを飛ばして一体感は増した。「1勝1敗?いや、1敗です」。今後に影響しかねない敗戦に、原監督の表情は曇ったままだった。

2008年10月22日
西武、13K石井一で日本シリーズへ王手
 (パ・クライマックス第2S第4戦、西武9−4日本ハム、西武3勝2敗、21日、西武ドーム)優勝請負人の左腕で、日本シリーズ進出へ王手!!レギュラーシーズン11勝中10勝を西武ドームで挙げている西武・石井一久投手(35)が7回13奪三振の力投。日本ハム打線をねじ伏せ、チームの本拠地連敗も8で止めた。西武はアドバンテージの1勝を含め3勝2敗とし、22日に勝つか引き分けで4年ぶり21度目の日本シリーズ出場が決まる。

 愛する家族の待つ車に乗り込む直前、大舞台で魅せた男がニヤリと快投の秘密を明かした。

 「いいピッチングをするには条件がそろわないとダメなんです…。例えば(スポーツ紙の)紙面が空いてる日とか」

 ありがとう石井サン。セ・リーグのCSも“谷間”の本日、見事1面ジャックに成功です!!

 ここ一番で本領発揮。一回。森本、田中に四球を与え一死一、二塁とするとスイッチが入る。高橋をスライダーで見逃し三振。続くスレッジは145キロ直球にバットを振らせず、3球三振だ。

 四回は4番から始まる中軸を3者連続三振。六回まで外野に飛んだ当たりは3本だけ。七回に3点を奪われるも3つのアウトはすべて三振で奪い、今季最多計13奪三振の一久ショーを見せた。

 「皆様に西武ドームで勝つ姿を見せてないんで、ボクやってやろう!と思ってました」

 ここまでチームは本拠地で8連敗。皮肉な“鬼門”を打ち砕いたのは、やはり石井一だった。今季11勝のうち10勝が西武ドーム。内弁慶? いや、地元ファンに優しい地域密着男だ。

 実はCS前、渡辺監督から、県営大宮球場での第1戦先発を打診されていた。「大宮はお前にとってホームか?」。問いかけた渡辺監督に、石井一は即答した。「そんなことありませんっ」。開幕投手の栄誉をけって(?)まで選んだ本拠地先発が奏功した。

 ヤクルトで5度日本シリーズに出場した左腕は自他共に認める『胴上げ男』だ。01年リーグ優勝時には胴上げ投手の高津に捕手の古田よりも早く抱きつくフライング。胴上げでは当時の若松勉監督の体を一回転させる暴挙(?)に出て若松氏を仰天させた。

 今季請われて西武にFA移籍した石井一の狙いは一つ。「渡辺監督を男にする」こと。9月26日のリーグ優勝時には「まだ“オカマ”くらい」と話していたが、この日も「日本一になるまではまだ“男にした”とはいえません」とニヤリ。男まで一歩近づいたのは間違いない。体重95キロの渡辺監督を一回転させるのは至難の業だが…。

2008年10月21日
4番で本領発揮 ウッズ決勝弾で中日突破!
 【中日2―0阪神】巨人の待つ東京へ向けて打球が伸びる。オレ竜の底力。中日・ウッズは打った瞬間、それと確信して両手を広げた。主砲が阪神の切り札を打ち砕き、すべては決した。

 「見応えがあっただろう。抑えのエースと4番打者の対決。これが野球のだいご味だよ」

 落合監督までが試合を離れて見入ったのは9回だった。初めて三塁まで走者を送って2死。マウンドの藤川に打席のウッズが対じする。カウント2―3。真ん中高めに来た150キロ直球を完ぺきにとらえ、決勝2ランが左中間席に消えた。「藤川はストレートが一番いい投手。2番目の球を打たれたら悔いが残る。だから狙った」。力と力。その勝負を制したウッズは笑って続けた。「負けたらワールドシリーズに行くつもりだった。自宅が近いタンパベイ(レイズ)の応援にね」

 それにしても短期決戦の強さはどうだ。CS通算7勝1敗。昨年に続いて第2ステージに駒を進めた。「これが天王山というものだ」と振り返った落合監督は「ウチは経験している強みがある。阪神には負けっ放しだったけど、今年一番のゲームをしてくれた」。シーズン終盤は不振で5番に降格したウッズをこのCSで4番に戻し、その主砲が信頼に応えた。

 第2ステージは昨年と同じ巨人が相手。ウッズは言った。「タフなチームだ」。今年はアドバンテージの1勝が巨人にある。それでも、今は勢いと経験が違う。V逸からの連続日本一へ道は確かに開けている。

2008年10月20日
レイズ、初のリーグ制覇=球団創設11年目、王者Rソックス破る−ア優勝決定S
 ◆ア・リーグ優勝決定シリーズ=7回戦制=第7戦 レイズ3―1レッドソックス(19日・セントピーターズバーグ) 球団創設11年目で初出場のレイズ(東地区1位)がレッドソックス(ワイルドカード=最高勝率の2位)を下し、対戦成績4勝3敗で初のリーグ優勝を果たした。前年のリーグ最低勝率球団が優勝したのは、1991年のブレーブスに続いて2度目で、ア・リーグ初の快挙。レイズは22日(日本時間23日)開幕のワールドシリーズで、田口壮外野手が所属するフィリーズと対戦する。

 レイズの岩村明憲内野手は「1番・二塁」で先発、4打数1安打だった。レッドソックス最後の打者の打球を処理した岩村は、自らセカンドベースを踏み、両手を挙げて雄叫び。優勝ボールをユニホーム後ろのポケットにしまい込むと、歓喜のナインの中に飛び込んでいった。

 先制されたレイズは4回、2死一塁からロンゴリアが右翼線にタイムリー二塁打を放ち、1―1の同点とすると、5回には無死一、二塁でバルデリが左前打放って勝ち越し。7回には先頭打者のアイバーがソロ本塁打を放ち、リードを広げた。

 岩村は4回の第2打席で、チーム初ヒットとなる安打を左前に放った。1回の第1打席は二ゴロ、5回の第3打席は投ゴロ、8回の第4打席は二ゴロだった。

 レッドソックスは初回、1死からペドロイアが本塁打を放ち先制。岡島秀樹投手は8回に2番手で登板。先頭打者の岩村を二ゴロに打ち取ると3者凡退でこの回を締めたが、力投は報われなかった。

 岩村明憲内野手「今日の試合が終わったら死んでもいいという覚悟でグラウンドに立っていた。言葉にならない。苦しかった逆転劇(第5戦の敗戦)から何日間もずっと不安があった。今日優勝を決めることができ、全部水に流せた。前から言っているように勝ったものが強い。それが証明できてよかった」

2008年10月20日
原巨人CSキーマン大暴れ 坂本だ亀井だ!
 竜でも虎でもかかってきなさい!! 22日開幕のクライマックスシリーズ(CS)第2ステージの挑戦者を待つ巨人は19日、宮崎で開催中のフェニックス・リーグ(アイビースタジアム)でソフトバンクと対戦。7−2で完勝した。主力選手がスタメン出場する中、坂本勇人内野手(19)、亀井義行外野手(26)が大活躍。右肩の負傷でCS出場が絶望的な阿部の穴を埋めるべく、ヤングGが存在感を見せつけた。

 竜虎が第2ステージ進出へ必死の攻防を繰り広げる一方、リーグ王者は宮崎で日本シリーズ進出への足場を固めていた。

 オレたちがやるぜ。二回一死満塁。坂本が左中間へ2点二塁打を放った。

 「ボクは(打順が)7番でも8番でも、どんな状況でもつなぐ意識でやっていくだけ。うまくスライダーについていくことができました」。涼しい顔で振り返った19歳。クライマックスシリーズは初体験だが、プレッシャーを感じさせない。

 攻守の要の阿部が10日のヤクルト戦(神宮)で右肩を負傷した。リハビリを続けているがCSでの復帰は絶望的な状況。その大きな穴を埋めることがCS第2ステージを勝ち抜く条件のひとつだ。

 そこへ坂本がドサッと穴埋め。伊原ヘッドコーチも「(坂本は)心配していない。今年、十分な経験してきたからね」と順調な調整に目を細めた。さらに…。穴埋めは1人より2人の方がいい。阿部の大学(中大)の後輩でもある亀井も続いた。

 小笠原、ラミレス、李承ヨプ(イ・スンヨプ)と主力が名を連ねた打線の中、「7番・右翼」で先発出場。三回に右前打、五回に中前打、七回に左犠飛と2安打1打点の活躍でアピールした。

 亀井にとってCSは、屈辱を晴らす舞台でもある。中日に3連敗を喫した昨季は登録外。予備メンバーとして1軍練習に参加したが、試合はロッカールームのモニターで観戦していた。

 「ボクはレギュラーじゃないから常に結果を残さなければいけない。今年は(出場する)チャンスをもらっているんだから、思い切ってプレーしたいです」

 昨年の屈辱を経験していない坂本&経験できなかった亀井。今年は若い力で大舞台を勝ち抜く。

2008年10月19日
久保?東野?巨人第5戦先発へアピール合戦
 22日からのCS第2ステージに臨む巨人が、5番目の先発をスクランブルで投入する。セは最大6連戦となるため先発は5枚必要となるが、26日の第5戦は4戦目まで中継ぎ待機する可能性がある東野、久保のいずれかをマウンドに上げる。

 東野はこの日、宮崎のサンマリン球場で行われたフェニックスリーグの阪神戦に先発し3回1安打無失点。今季は中継ぎ、谷間の先発で優勝に貢献した22歳の右腕は「(先発は)意識している部分はありますけど、どこでも投げたいという気持ち」。9月24日の広島戦(広島)では前日に救援登板してから中0日で先発し、2失点完投勝利を挙げた“実績”もある。

 一方、後半戦に1軍昇格した久保は経験で勝る。この日は東野の後に2番手で登板し、3回を無安打無失点。4者連続を含む5奪三振と貫禄の投球を見せた。「チームにどうやって貢献するか。先発にこだわらずどこでもやらなきゃいけない立場」と、東野同様に役割を問わず出番を待つ。

 尾花投手総合コーチは「フル回転?そういうふうになりますね。2人とも(5人目の先発)候補です。5戦目までいかないように頑張るつもりだけどね」と2投手いずれかを起用する方針を示唆した。東野、久保の大車輪の働きが、チームの日本シリーズ進出のカギを握る。

 最大6連戦のCS第2ステージへ、5人の先発陣で臨む。グライシンガー、内海、上原、高橋尚は当確。残る1枠を東野、久保が争う。尾花投手総合コーチは「ファーム相手ということを抜きにしてもいい内容。2人とも先発候補」結論は直前まで出せないと、うれしい悲鳴を上げた。

 前日(17日)に宮崎入りする飛行機の中で、両右腕は話し合った。「明日(18日)は阪神戦だから、想定して投げられるな」戦う可能性のあるライバルのユニホームに、気持ちを高ぶらせた。CSの先発マウンドを見据える2人のサバイバルは、まだ続く。

2008年10月18日
上原 第3戦先発へ万全の仕上がり
 巨人・上原浩治投手(33)が17日、宮崎・南郷で行われたフェニックスリーグのサーパス戦に先発。4回を投げ3安打無四球無失点に抑える好投を見せた。球数も35球と貫禄の内容だった。直球の走りもよくシーズン後半の好調をキープ。先発が予想されるCS第2ステージ第3戦(24日)に向け、万全の仕上がりを印象づけた。

 フォームのバランスの確認と打者との間合いを計るには、十分過ぎる内容だった。上原がCS前の最終登板で4回3安打無失点。わずか35球で投げ切り、涼しい顔でマウンドを降りた。

 「球数をもっと投げたかったので消化不良ですね。試したいことがあったので。後は自分の調整をするだけ」

 正捕手・阿部が右肩関節挫傷でCS出場は微妙な状況。この日、コンビを組んだ鶴岡と意思の疎通を図ることがテーマだった。「ツル(鶴岡)とはあまり組んだことがなかったので。僕の意見と向こうの意見。考え方を一致させないと。気を使って投げるより捕手任せが一番だからね」。イニング間には配球について話し合いながらの投球だった。首を振る場面もあったが、鶴岡が「順調にCSに臨めます」と話すなど手応えを得た35球だった。

 初回に岡田、古木の主軸を2者連続3球三振に斬るなど仕上がりは順調。特に直球の球威、制球が抜群だった。12アウトの内、直球で詰まらせての飛球アウトが5。「フライは1つの目安になる。そういう点では良かった」と球の走りに納得の表情を見せた。

 昨年はCS3連敗で日本シリーズ進出を逃した。それでも「去年のでみんな分かっている。今年は大丈夫」ときっぱり言った。残りは1週間。上原が万全な状態でCSのマウンドに上がる。

 <高橋尚 思い通りの投球>上原の後にマウンドに上がった高橋尚が、4回2安打無失点と完ぺきな投球を披露した。「それなりに思った通りに投げられた。セットの時に球が抜けるのを修正して、これを維持できればいいね」と手応えを口にした。7回無死一塁では素早い動きでバントを処理して二塁で封殺。1死一、三塁では狙い通り三ゴロ併殺を奪うなど、先発が濃厚なCS第4戦へ向け、投球以外でも収穫の多い実戦登板となった。

 <内海 バント特訓>16日のフェニックスリーグ広島戦(清武)で調整登板を行った内海が、ジャイアンツ球場で練習。1泊2日、宮崎滞在わずか22時間という強行軍に「移動で疲れました」とこぼした。ランニング中心のメニューの後は、室内練習場で苦手なバント練習。途中、小坂からアドバイスをもらい「極意を教えてもらいました。試合で決められるよう頑張ります」と克服を誓っていた。

2008年10月17日
内海いける!4回3失点も四球病克服に手応え
 ◆フェニックスリーグ 巨人8―5広島(16日、清武) 巨人・内海哲也投手(26)が16日、フェニックスリーグ・広島戦(清武)に2番手で登板。4回を投げて5安打3失点ながら安定したフォームで無四球に抑え、シーズン終盤に陥った“突発性四球病”の克服に手応えを見せた。またクライマックスシリーズ(CS)第2ステージで開幕投手が確実なセス・グライシンガー投手(33)は先発で4回を6安打2失点。実戦調整で、カットボールの制球力などをチェックした。

 納得できない結果も、前向きにとらえた。報道陣に囲まれた内海は悔しさをにじませながらも、つかんだ手応えを明かしていった。「フォーム的にはいい感じで投げられたと思います」差し込んだ光だけに、今は目を向けた。

 CS前の最後の実戦となる広島戦。5回から2番手で登板した。試合前に鶴岡と「どれだけ真っすぐでファウルを稼げるか試したい」と相談し、力で攻めた。7回1死から代打・鞘師に2ランを被弾。8回にも2死一、三塁から中東に適時打を許したが、いずれも結果は二の次で直球で押したもの。4回を5安打3失点に「打たれすぎ。でも、これからちゃんと調整すれば、という感じです」と反省する一方で、つかんだ収穫に笑みを浮かべた。

 “難病”克服に、手応えをつかんだ。シーズン終盤に制球力を乱し、尾花投手総合コーチから「突発性四球病」と言われた。14日の全体練習では原監督からつきっきりで指導を受け、修正に努めた。「監督や尾花さんに言われたことを取り入れて」右足を上げた時のバランスを重視。さらにスムーズな体重移動を意識し、この日は無四球と制球力を取り戻した。

 これには首脳陣も胸をなで下ろした。普段は多くを語らない尾花コーチが「真っすぐがいい状態のものに近かった。ただ調子に乗って続けて、その中の甘いのを打たれてたけどね」と冗舌になった。結果を耳にした原監督も「無四球? それは吉報」と喜んだ。

 この日のうちに帰京した左腕は、調整を続けてCS第2戦での先発が有力視される。「まだ直して間もないフォームを固めて、自信を持って臨みたい」苦い思いをしてつかんだ完全復調の手がかりを、必ず本番までに自分のものにする。

2008年10月16日
WBC星野監督誕生へ!挙国一致で援護
 挙国一致態勢で新監督を全面バックアップ!来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本の体制を協議するWBC体制検討会議が15日都内で開かれ、12球団監督にそれぞれ28代表選手を選んでもらうアンケートの実施を決めた。加藤良三コミッショナー(67)が最終決定する代表監督の参考資料にするためで、代表監督は27日の検討会議で明らかにされる。

 加藤コミッショナーが座長を務め、王コミッショナー特別顧問が補佐する形で進められた初の会合。「監督は今月中に決めなくてはいけない」という点では一致したものの、具体的な話にはならなかったという。

 唯一、楽天の野村監督が「そりゃあ、王がやるのが一番いい」と提案したが、王特別顧問は06年の第1回大会をソフトバンク監督として指揮した経験を踏まえた上で「現役監督はかなり厳しい。開幕前の大事な時期にチームを離れないといけないし…」と流し、この意見が会議の全体的な空気をつくった。

 この会議は議決機関ではなく、あくまで意見交換の場。監督の人選については「私が判断させていただく」とする加藤コミッショナーに委ねる形で、いかに球界を挙げて代表チームをサポートしていくかという観点で各出席者が意見を出した。

 その中で満場一致で採用されたのがヤクルト・高田監督の案。12球団の監督にそれぞれ自分が選ぶ28人の代表選手を出してもらい、今月中に選ばれる新監督の参考資料に、というわけである。その背景には加藤コミッショナーが「12球団全体で盛り上げていきたい」と挙国一致でサポートする狙いがある。

 北京五輪ではメダルなしの惨敗に終わり、この会合の出席者でもある星野仙一氏に厳しい非難の声が集中した。その都度結果責任を問えば監督の引き受け手がなくなる。まして次回WBCは五輪以上に厳しい大会になるのは間違いない。

 「前回はみんな手探りだったけど、今度は目の色を変えている」と王特別顧問。アジア予選となる第1ラウンドすら「韓国はもちろん強いし、中華民国(台湾)も前回出なかったメジャーの投手が今回は出てきそう。突破するのが大変」という。加藤コミッショナーも「誰が監督になっても大変。つらい大会になるという認識は一致している」と話している。

 ともに念頭に置いているのは星野氏の存在。全面バックアップの態勢を整えて加藤コミッショナーが決断、27日に開かれる次回検討会議で“星野監督”がお披露目される可能性が高い。

2008年10月15日
原巨人、必勝3か条で緊張クライマックス!
 歴史的大逆転でリーグ優勝を決めた原巨人が14日、クライマックスシリーズ(CS)第2ステージに向けて始動した。東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で全体練習を指揮した原辰徳監督(50)はCSに向けた必勝3か条「チームプレーの徹底」「個々のレベルアップ」「体調管理」を掲げた。18日から宮崎で敢行する2泊3日の“弾丸実戦ツアー”を夜間外出禁止にするなど、チーム一丸となってCS突破、2002年以来6年ぶりの日本一を目指す。

 選手の目の色が変わった。練習開始前に首脳陣、選手、スタッフが集まり、円陣が組まれた。その中心で原監督がCS突破の3か条を掲げた。

 22日からのCS第2ステージまでこの日を含め8日間。指揮官はまず選手へ体調管理の徹底を求めた。「一番大事なのはコンディショニングでしょう。しっかり準備しておくことが大事です」試合間隔があくだけに、驚異的な追い上げを見せたシーズン終盤の調子を、いかに保つかがカギとなる。

 チームは18日の午後に宮崎に移動し、19日にソフトバンク、20日に韓国プロ野球・斗山との練習試合に臨む。昨季の反省を生かし、実戦感覚をキープするための2泊3日の“弾丸ツアー”。首脳陣は宮崎での夜間外出禁止を決め、体調をしっかり管理。目の前に迫る決戦に向けてチーム一丸となって士気を高めていくことになる。

 2つ目は「個々のレベルアップ」。限られた時間でシーズンの反省点を見直す必要がある。原監督はさっそく動いた。ブルペン入りした内海に付きっきりで約15分間、アドバイスを送った。身ぶり手ぶりを交えフォームのバランスを指導した。

 9月27日の阪神戦(甲子園)、10月8日の阪神戦(東京D)と2試合連続で急に制球を乱し、四球を連発した内海は「アドバイスはキャンプでも1回あるかないかぐらいです。しっくりこないことがあったので、すっきりした。いい感じになったと思います」と手応えをつかんだ様子。異例の直接指導を行った原監督も「少し迷っているきらいがあったので、よかったと思う」と満足げにうなずいた。その後も脇谷、亀井、加藤らの打撃を熱血指導した。

 3つ目は「チームプレーの徹底」だ。昨年は10月2日の優勝後、東京Dでの全体練習で調整。紅白戦を4試合行ったが、中日とのCS第2ステージでまさかの3連敗を喫した。今年はユニホームの違う相手との実戦を組み、より本番に近い形でチームの完成度を高めていく。「時間はあるので、チームと個々の練習とのメリハリをつけていく」と原監督。宮崎で闘争心を高め、いざ決戦へ。CS突破、そして6年ぶりの日本一奪回へ着々と準備を進める。

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