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ジンクス
古今東西の歴史もの、経済ネタ、健康ネタ、人生訓、ビジネス書、語学学習ものなどを気ままにご紹介します。 ベストセラーや話題の新刊というよりは、いつ読んでも役に立つ本、時流に関係なく面白く読める本をマイペースで取り上げられたらいいと思います。
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2010年07月25日
持たない贅沢
 最近の本のタイトルはいかにも手にとってもらうことを狙ったような、挑発的な?タイトルが多いのに対して、この本のタイトルは読んで何を言わんとしているのかが一発でわかりますし、イイねその考え、と共感できます。
 それがこの本を買ってみた理由です。
読んでいて、ハッと驚かされるようなことは書いてないのですが、著者自身が身をもって実践している生き方ポリシーであることがよくわかります。
 クルマは持たない、自宅も借家にする、すでにそういった考え方を実践している方も多いはずですが、「余計な」ものをいろいろ持たないことがいかに心を平穏にし、人を幸せにしてくれるのかが、著者の体験に基づいて書かれています。
 それを敢えて「贅沢」と呼ぶかはひとそれぞれでしょうが。
 欲には天井がなく、地獄には底がないという言葉をある相場氏の本で読みました。たしかにそのとおりです。
 ときどきはこういった本を読んで、自分にとって本当に必要不可欠なものは何なのか、単に世の中の人が欲しがるものを自分も欲しがっているだけではないのかを考えてみることも、大事なのかもしれません。

山崎 武也
三笠書房

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2010年07月23日
水木しげる 人生をいじくり回してはいけない
今年の4月に出た、水木さんのエッセーです。水木さんの人生観や幸福論のバックボーンになっているのは間違いなく、ラバウルでの戦争体験やそこでの「土人」との交流でしょうね(水木さんの本にはよく土人という表現が出てきます、ここでも敢えて現地人と書かず「土人」とします。「土」が大事なのです。本書を読むとわかります)。
 土人の社会には「幸せ」という言葉はない、なぜなら幸せかどうかを考える必要がないくらい、皆幸せだからだそうです。土人にも金持ちはいるが(貨幣に使われる貝でつくった首飾りを3つ持っているとお金持ちだそうです)、お金持ちでも暮らし向きは同じで、バナナも豚も食べたいときに食べ、寝たいときに寝る。朝夕だけ畑で働き、あとは花を見たり遊んだり好きなことをやって過ごす。日中は暑いから昼寝している。家には暑くなるからモノは置かないそうです。財産は鍋1つしかないそうです。
 対して我々は、幼少のころから学校や試験、大人になってからは会社の仕事に追いまくられ、自分が人よりも幸せかどうかを気にしている。心から生活を楽しんでいない、ということになるのでしょうか。我々の身の回りには手を伸ばせば食べられるバナナはありませんから、環境の違いなのかも知れませんね。水木さんも、結局人が集まっているところでは金を稼ぐしかない、と言います。でもせめて好きなことをしてそれで楽しんで過ごせる、できればそれで飯を食っていけるようにはなりたいものです。
 好きなことをしても実際に成功できる人は少ないが、氏は「世間がどういうことを要求しているか、勘がはたらいたから」うまくいったそうです。妖怪が好きなだけでなくて、こういうものがウケるという確信もあったんでしょうね。漫画の連載が「暗すぎる」と言われて途中で打ち切りになったり、いろいろ試行錯誤はあったようですが。
 御歳90歳近くでしょうか。いつまでも水木節を聞かせてほしいと思います。

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2010年07月17日
やりたいことをやれ
2005年に第一版が出ているから、その頃に買ったのでしょう。
とにかく平易なことばで書かれているので読み易い。出張で移動中の新幹線や飛行機の中であっという間に読めてしまう。「模倣は転落への入り口」とか「アイデアが需要をつくる」とか、ほんとうに宗一郎氏らしいことばにあふれている。さすが「オヤジ」である。
 また何の話だったか、芸者を宴会中の座敷から外に放り投げたら電線に引っかかってあたりは真っ暗になったというエピソードとか、仕事だけでなく「遊び」に関する考察もある。男が遊びたいから遊ぶことの大事さを説いていたりとか(でも仕事で手を抜かない限りは、と押さえるところは押さえる)。お行儀良く格好良く枠にはまっていない破天荒さと、人の気持ちを思いやる繊細さが妙にうまくバランスされていて、だからこんなに魅力的な人なんですかね。自分の会社の社長だったら怖そうだけど(笑)。
宗一郎さんはもうこの世にいないが、仕事で行き詰まったり、事業で苦しくなったときなどにふと読んでみたくなる本かもしれないですね。

本田宗一郎
PHP研究所

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