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ジンクス
古今東西の歴史もの、経済ネタ、健康ネタ、人生訓、ビジネス書、語学学習ものなどを気ままにご紹介します。 ベストセラーや話題の新刊というよりは、いつ読んでも役に立つ本、時流に関係なく面白く読める本をマイペースで取り上げられたらいいと思います。
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2010年08月22日
ここだけは行ってみたい 絵画のある景色
 この出版社には「ここだけは行ってみたいシリーズ」というのがあるらしく、「音楽のある景色」だとか「秘境を巡る景色」というのもあるそうです。

 最近はあまり海外に興味がない、行きたくないという人もいるようです。たしかに海外から帰ってくると、日本は良い国だなと思えるところもありますが、外に出てみないと日本のよさも特殊なところも実感しにくいかもしれません。
 この書のように、あの絵の風景ってこんなところなのか、と見てくるのも一興かと思います。

 ゴッホの絵で有名な「アルルの跳ね橋」が載っています。実物はあまり情緒がない、というか、ただの建造物とう感じです。というより、元々こういうものだったのを、ゴッホが絵に残すことであれほどの景色として知られるようにしたということなのでしょう。
 また、ゴッホが拳銃自殺を図る前に描いたという教会の写真もあります。これを見てゴッホが描いた絵は、この端正というか平凡な佇まいの教会の姿とはかけ離れた、そのときゴッホが教会という建物を通して精神を病んでいた自分の心の底をじっと見つめていたのではないか、と思えるほど、やはり「異常な」絵です。おそらくこんな絵は気味悪がられたのでしょう、当時の誰も買おうとしなかったのもわかる気はします。
 でも当時の基準に適うような「美」はなくても、ゴッホの絵には人を感動させる強い感情的な迸りのようなものが常にあります。間違いなく、時代に理解されなかった天才だと思います。

 ゴッホの話になってしまいましたが、モネの絵で有名な睡蓮の池やセザンヌの絵によく出てくるプロヴァンスの山も出てきます。睡蓮の池はてっきり自然の池だと思い込んでいましたが、モネ自身が川から水を引き込んで造ったものだそうです。当時近隣の人々は唖然としたとか。
 アンドリュー・ワイエスの故郷の米国クッシングも風景もあります。晩秋の頃、この草地をさくさくと踏みしめて散歩してみたいものです。

 なお撮りおろしではなく、PPS通信社から借りた写真で構成されているようです。できればオリジナル素材で構成してほしかった、そうすればもっとコンセプトがはっきりしたでしょうが、その代わりにたったこれだけの値段で、気軽に名画の風景を楽しめるということなのでしょう。

ピエ・ブックス

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2010年07月30日
世界のビール図鑑
 昨日は久しぶりに全国的に30度を下回ったようですが、今年は暑い日が続きますね。
週末はビヤホールにでも行こう!という方も多いのではないでしょうか。そこで涼しくしてくれる写真集、第2弾です(第一弾は7月19日の「上高地」です)。

 そもそもビール大好き人間なのですが、世界にはこんなにも数多くのビールがあるとはあらためて驚きです。1つ1つのユニークなラベルやボトルのデザインを眺めているだけでも楽しくなってきます。
 それぞれが色彩豊かで、遊び心満載です。SKA(スカ)というUSAのビールなんかは、ボトルからはどうみてもビールに見えません(笑)。お味のほうも「終始チョコレート味とカラメル味が持続」だそうですが、とにかくユニークです。
 日本のビールは社名と製品名ばかりが目立ち、綺麗だな、とかいいデザインだな、楽しいな、というのがないのがさびしいところです。

 またこの本の優れているところは、それぞれのビールの製法や味わい方だけでなく、有名な酒場や都市の写真も多く取り入れているところです。
たとえばミュンヘンのホフブロイハウスはドイツでもっとも有名なビヤホールだそうですが、その絵を見ていると、自分も夏の暑い日にオープンテラスでグイッとエアブロイあたりを飲んでみたいなあという気持ちにさせてくれるのです。

 ビールと料理の組み合わせも、多数紹介されています。英国では「スタウトには昔から牡蠣と決まっている」とか、「モルトの甘いフレーバーは、豚肉などの自然な甘みと調和して最高の組み合わせになる」といった解説が写真と共に。
正直、ビールと料理の組み合わせなんて考えたことはほとんどありません。なるほどそこまでちゃんと考えるとね、ビール選びも楽しいよなあ!と思えるのです。

 現実的な問題として、これらのビールが日本ではどこで買えるのか?のガイドがあると私としては満点でした(笑)。

 あと1つ残念なのは、表紙のデザインです。もう少し何とかできたんじゃないかな、と。タイトルもあまりに一般的過ぎるので、もう少し世界各国のビールのラベルを見習って、遊び心満載のユニークなものにしてもらえたら、もっと楽しめると思います。

編集主幹 ティム・ハンプソン
NEKO PUBLISHING

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2010年07月19日
上高地
ここのところ毎日暑いですね。ここらでちょっと涼しい本を。
といってもオバケの本じゃありません。最近発刊されたこの写真集、上高地の春夏秋冬を雪や花、緑や星と共に垣間見ることができる素晴らしい写真集です。
 実は割りとアウトドアが好きで、上高地にも一昨年の夏に行ったのですが、ここはなんか特別な空気感がある場所ですね。いまどきのことばで言うと、パワースポットとでもいうんでしょうか。上高地は神降地だ、なんていう人もいますが、それもわかる気がします。上高地全体がパワースポットのような気がします。梓川の水は夏でも手が切れるくらい冷たいし(雪解け水だから当たり前か)、夜の星空なんかは夏でも素晴らしいです。
 実際のところ夏場はさすがに人が多くて、バスターミナルや梓川のつり橋のあたりなんかは人がうじゃうじゃ、大混雑なんですが、この写真集にはもちろん人は写っていませんよ(笑)。きれいな風景だけです。冬場の景色のページなんかは、今この時期にゆっくり眺めると、ほんとに涼しい気分にしてくれます。

中西俊明
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