2008年03月27日
「恐ろしい景色」

その前後の会話も、誰としたのかも覚えていないのに、その言葉だけが心にずっと残っていました。
パタゴニアの田舎に暮らして電話もない生活なのに、私の周りには「地球を覆う蜘蛛の巣」が張り巡らされ、年々数を増しています。
「地球を覆う蜘蛛の巣」はまだ電線の無い時代に、遠い未来が電線に覆い尽くされた状況を「蜘蛛の巣」に例えたものだった様です。
本物の蜘蛛の巣は周りの自然と共存して存在しています。林の中に張り巡らされた蜘蛛の巣は朝露にキラキラ虹色に輝きとても綺麗です。不注意に巣を壊しても、手や顔を傷つけたりしません。
でも、ここパタゴニアに張り巡らされた電線は、触れる木の枝を焼き尽くします。風に倒れた木が電線を切って山火事の原因になります。漏電も多く、雨の日は電線の近くには行きません。
電気は有り難いです。子供の頃から当たり前に使ってきました。今でも電気の恩恵にあずかって暮らしています。
電線に焼き尽くされ、刈ったように枝が揃っている不自然なポプラ並木。いつ見ても恐ろしい風景です。
こうして自然と共存出来ずに暮らしている今の自分を恥ずかしいと思います。



