| 2008年10月31日 | Posted by joker1960 at 12:52 | 国際 | この記事のURL | コメント(9) | トラックバック(26) |
騒乱から3回目、ダライ・ラマ特使「対話」訪中 決裂なら再混乱も
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の特使が30日に北京に到着した。中国側とチベット問題をめぐり、11月3日まで直接対話を実施する。香港紙「明報」などが伝えた。今春のチベット騒乱以後3回目となる対話だが、中国側は一貫して強硬姿勢を崩していない。中国の姿勢に失望したダライ・ラマは最近、対話を打ち切る可能性に言及した。今回の対話の結果によっては、ダライ・ラマ側は対中姿勢を硬化させ、チベット問題はさらに複雑化するかもしれない。チベット騒乱後、双方が最初に接触したのは5月4日だった。共産党中央統一戦線工作部の朱維群副部長と、ダライ・ラマの特使、ロディ・ギャリ氏が広東省深センで会談。中国筋などによると、この対話で中国側は「祖国の分裂活動」「暴力行為」「北京五輪への妨害活動」の中止を求めた。ダライ・ラマ側はこれらの活動にかかわったことを否定したうえで了承。その一方で「チベットの高度の自治」を求めた。これに対して中国側は「チベットではすでに高度の自治が実現している」として拒否した。
この対話は、中国が欧米諸国による「人権弾圧」批判をかわす狙いで実施したものであり、中国側には当初からダライ・ラマ側に歩み寄る考えはなかったとみられる。ダライ・ラマ側が求める「人民解放軍の撤退」「漢族移民の削減」「チベット仏教の尊重」などは、多くの少数民族を抱え、共産党一党独裁体制を維持したい中国にとって、いずれも受け入れられない条件だ。
7月初めに北京で再び対話が実現したが、双方の主張は平行線をたどった。そもそも、多くの国内問題を抱える中国は、チベット問題の解決を最優先課題としておらず、「相手を呼びつけて、チベットの独立はいけないと説教したうえで、宴会などで歓待すればいい」(中国政府関係者)と対話を時間稼ぎの手段と考えている。
ある中国筋は「ダライ・ラマという絶対的なリーダーが死ねば、チベット問題は自然と解決すると中国の指導部が考えている」と指摘する。
しかし、ダライ・ラマは最近、中国の対応にいら立ちを見せ始め、「中国の指導部に失望した」と言明、対話路線を継続するかどうかについて検討する考えを示した。対話路線が見直されれば、チベット情勢は再び混乱することになりそうだ。




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