| 2008年11月11日 | Posted by joker1960 at 09:45 | 社会 | この記事のURL | コメント(12) | トラックバック(23) |
現代の名工 田崎真也さん、陳建一さんら150人に
厚生労働省は10日、ものづくり日本を支える卓越した技能を持つ第一人者を表彰する08年度の「現代の名工」150人を発表した。表彰式は11日、東京都港区の明治記念館で開かれる。今年度は、新幹線0系から700系までの先頭車両のオデコ部分をハンマーで打ち出してきた板金工の国村次郎さん(63)=山口県▽国内のソムリエの第一人者として活躍する田崎真也さん(50)=東京都▽四川料理全般に精通し、日本人の舌に合った「陳建一の麻婆豆腐」で知られる陳建一さん(52)=同=らが選ばれた。現代の名工は1967年度から表彰が始まり、今年度まで4838人が選出されている。
「んで、何が食べたい?」。陳さんが経営する赤坂四川飯店(東京都千代田区)で調理風景の撮影をお願いすると、開口一番、人なつっこい笑顔で語りかけてきた。このサービス精神の豊かさが“中華の鉄人”とも称される陳さんの隠し味だ。12個並んだステンレスのおわんに準備された調味料を手早く合わせると、あっという間にチンジャオロースーを完成させた。「僕の料理の原点なんです。さ、熱いうちにどうぞ」と勧めた。
小学生のころ、陳さんは、「四川料理の父」と呼ばれた父、建民さんの調理場によく顔を出した。客に出す料理からちょっとつまんで陳さんに食べさせてくれたのがこの料理。おいしかった。「こんなおいしい料理を作れたら幸せだな」と父と同じ道を志した。
23歳から本格的に料理の道に進んだが、偉大な父は大きな壁だった。同じ味を作ろうと悩みながら10年が過ぎた。妻が「あなたは自分の味を作ればいいのよ」と助言してくれて視界が開けた。自分の味を求め、生まれたのが「麻婆豆腐」で、陳さんの代名詞になった。本場四川の香辛料を使い、日本人の舌に合うように味をアレンジ。「絹に近い木綿」と説明する特製の豆腐を使うなど工夫を凝らした一品だ。
陳さんは「これがおれの味だなんて確信はいまだにないよ。一生懸命作ること、世界に自分しかない味を目指すこと」と話す。今は、2人の息子をはじめ約140人の弟子を育てることを一番大事に思っている。
建民さんは87年に名工の栄誉を得ている。親子2代の名工となった。




