4月10日「鯉人」発売

おまたせしました。とうとう4月10日「鯉人」発売されます。
ぜひ、書店で予約注文して買ってください。
私は、明日、予約してきます。
みんなよろしく。

早稲田『名画座』

 私が学生だったころ東西線早稲田の駅の近くに、『名画座』という、ビデオ屋があった。つい先日、学生時代の友人と何年かぶりに会うことになって、久しぶりに早稲田で集まり、2次会は、『ガトー』という喫茶店になった。懐かしい顔とたわいもない話で盛り上がって、帰ろうと階段を降りかけた瞬間、気がついた。『ガトー』の真向かいの2階にあったはずの、我愛しき『名画座』がない!寂しかった。
 川田先生は、知る人ぞ知る名画収集家だが、先生が薦めてくれる映画は、巷のビデオ屋では、借りられないものが多かった。そんな中で『名画座』は、貴重なビデオをひっそりと揃えていた。「ニュルンベルグ裁判」という2本組の長い映画もそこで借りて観た。「ソルジャーブルー」というカルト的な映画も置いてあった。「私が棄てた女」もあった。古い清張映画は、ほとんどここで借りた。「散りゆく花」というトーキー映画にも挑戦した。
 いま、私の自宅のそばには、ツタヤをはじめ、数件のビデオ屋があるが、今上げたような映画は貸し出されていない。もちろん、借りられなければ買うこともできるのだが、そういう映画の存在を知らなければ、入手できないのだ。
 先日、「ゆきゆて進軍」を久々にみて、感激した私は、奥崎をおったドキュメンタリーがもう一本あることを知り、ツタヤに行った。もちろん無かった。「ゆきゆきて・・・」も当たり前のようになかった。(この「ゆきゆきて…」も、学生時代に『名画座』で借りたんだったな。)
 ツタヤの店員と少し話してわかったのだが、ビデオ屋の店員のくせに、映画ファンじゃない。ドキュメンタリー映画という意味さえ知らなかった。残念だ。
 ほんの十数年前は、ビデオ屋の店員は、映画お宅的要素が少なからずあった。
 DVDの普及でVHSを観なくなっている影響もあるのだろうが、『名画座』のようなビデオ屋が潰れてしまうのだから、このツタヤのアルバイト店員と同じで、最近の早稲田生も大したことないな、と思わざるをえない。

鯉人―淀屋辰五郎想い書 発売決定

 先生の新作「鯉人―淀屋辰五郎想い書」が4月10日に発売が決定しました。
是非、お近くの本屋さんに予約して、買ってください。ネットで買う場合も送料無料ですので、お得ですが、本屋さんで買ってください。
 最近は、活字離れがさかんに問題視され、本屋さんも少しづつ減ってきているように思います。どの本屋にいっても一様な本が陳列され、本屋の個性もなくなっているようです。大きな出版社じゃなくとも、マスコミの大々的な宣伝がなくとも、芸能人の本じゃなくとも、中身が良質の本が求められているという、ごく当たり前のことを、先生の本がパイオニアになって立証できたらな、と私は常々思っています。
 最近の私は、日々の生活と、仕事と、最近はじめた資格試験の勉強とでばたばたしてますが、学生のときに読みさしていたソルゼニチンの「ガン病棟」を少しづつ読み直しています。映画ばかりでだいぶ頭が鈍っていると思っていましたが、凄みのある文章に触れて、ひと時ですが、充実した時間を感じることができます。
 毎日いろいろな人に、触れますが、現役の学生でさえ、文章芸術というものに関心のある人は非常に少なく、最近、本を読む人と、読まない人は、雲泥の差があるなぁ、と実感しています。私は、どんなに忙しくても、常に本を読む人間でありたいと思います。本を読むということは、自分への陶酔ではなく、究極的に他人の意見や世界観に身をゆだねるという信頼であり、そういった姿勢を身につけることで、本当の意味での敬虔さというものを獲得できるのだ、ということに、最近になってやっと気づくことができたからです。

今年の抱負

 少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
 新年早々HPに来てくださった方々、ありがとうございます。
 今年は、先生の新作「鯉人」が春頃に出版されるということで、特別な一年になりそうです。この「川田拓矢応援ページ」でも、細々と先生の応援を展開していきます。是非応援してください。管理者は、出版に先駆けて昨年の夏ごろに「鯉人(こいひと)」を読ませていただきました。この作品は、単なる歴史小説の枠を超えた、純文学作品に仕上がっていて、日本史が得意な方はもとより、私のような不得意な方も十分楽しめる作品です。12作目となる川田小説ですが、一番の傑作といって差し支えないと思います。作品の佳境に入ると、涙と嗚咽で、もう何を読んでいるのか、わからなくなってしまうという始末で、どのように紹介していいものか、言葉が見つかりません。
 この作品については、出版を待って、また改めて詳しいことを書きたいと思っています。

 さて、私の今年の抱負は…。
 昨年は、後半から雷蔵をきっかけに邦画にド嵌りしてしまい、映画ばかりを観て過ごしてしまいました。映画もいいのですが、映像ばかり観ていると、悪い頭をますます悪くしてしまったような感が否めなくなってしまいました。今年は、先生の作品の読み直しを中心に、どしどし読書をしたい、というのが、私の抱負です。特に、10年くらい前に買った「新訳ドンキホーテ」を読破が目標です。

邦画

 最近、私は邦画にはまっている。ここ2週間、邦画ばかりを一日一本は観ているかもしれない。映画の評価は人それぞれなのかもしれないが、私も川田先生にならって、(生意気にも)常に評価しながら観るようにしている。この作業は結構楽しい。
 ここ数年、主に映画、グルメ料理、芸能人などをあるアルファベットでランク分けするのを耳にするが、先生は20年くらいまえから映画を次のように分類していた。
(これがまた、かっこよかった…。)
 
超A級・超ド級(芸術的に素晴らしい映画。鳥肌モノ。)
A級(芸術的に素晴らしい。台詞がいい。破綻がない。)
B級(破綻がない。面白い。)世間的に名作と評価されている作品はここが多い。
C級(面白いが結末が悪い。疑問点が少しある。)
F級(面白くはないが、どうにか最後まで観れる。)
だいぶ飛んで…
Z級(意味不明。悪しき前衛。観ているのが辛い。)有名な映画評論家が推すことがある。
ウルトラZ級(ノーコメント)

 わたしは、ここに、D級とG級を密かに加えた。というのも、CGが出たあたりから、B級以上と思える作品に出会っていないし、ましてやC級まで評価が上がるものがない。映画好きの私としては、Z級じゃなければ、いいのだ、と少し堕落した鑑賞心まで成り下がった。(年かな…。)
 私がみた最後のB級映画は、
「187」(1998)
「ショーシャンクの空に」(1994)
「セントオブウーマン夢の香り」(1992)
 このあたりで止まってしまった。
 ハリウッド映画は好きだったが、最近は、精神を扱う映画が少ないように感じる。「チャンス」みたいな作品が観たいのに…。じゃあ、最近の邦画は精神を扱うのかというと、そうは言えないのだが、一時期の前衛志向を脱して、楽しめる邦画(D級G級)が増えてきたように感じる。Z級やウルトラZ級じゃないのだから、私の中では評価が高いのだ。

運命じゃない人(2006)
キサラギ(2006)

このあたりは、面白かったです。

雷蔵贔屓2

 最近やっと雷蔵熱も冷めてきた。というもの、レンタルショップや、CSでみれる雷蔵映画を全部観てしまい、あとは、DVDやVHSを買うしかなくなったからだ。HMVのHPで、入手できる雷蔵映画をカゴに入れていったら、なんと23万円にもなってしまった。さすがに23万円は出せない。かといって2度3度みれる秀作も少ない。といっても見たい映画はまだあるので、時間をかけて購入していくしかないなぁ、などと思っているうちに熱が冷めてしまった。
 先日、東京駅の近くにあるフィルムセンターというところに、「ジャン有馬の襲撃」と、「切られ与三郎」という雷蔵映画を見にいった。初めてスクリーンでみる雷蔵の姿は感激だったが、やはり、名作とは言えない。しかし、死後40年を迎えようとする現在にあっても根強い雷蔵ファンがいることを感じた。「ジャン…」は、平日の夜遅く、「切られ…」は、平日の午後の上映だと言うのに、会場はほぼ満席。映画が始まる直前、品のいいお婆様が紅をひいていたりして、感慨深いものを感じた。雷蔵は彼女にとって永遠の恋人とでも言おうか・・・、そんな感じがした。
 熱がさめかけた(わたしにとっての)衝撃の事実がある。
 雷蔵映画で世間的に評価されている作品の一つに「薄桜記」という作品がある。若き日のまだ二枚目スターで売っていた勝新も出ているんだけど、その映画の同時上映がなんと、あの「浮草」だったのだ。(「浮雲」じゃないので注意!)
 「浮草」は、京マチ子、中村雁治次郎が主演の小津映画で、小津安二郎の映画の中で一番の作品だと自負しているものだ。思い出すだけで胸が熱くなる、素晴らしい映画です。(小津映画は、松竹で撮られたものが多い中、なぜかこれだけは、大映が撮っている。)
 川口浩じゃなく、雷蔵に出てほしかった。(笑)
 この「薄桜記」も非常に美しい映画で、いい作品なんだけど、何か物足りない。雷蔵の魅力とは、上品で粋であること、「口跡のよさ」と言われる発声のよさ。着物の着こなしや所作が異常に美しいこと。雰囲気にどこか影があり哀愁があること。といっていいと思う。ただ、2度3度観たいを思わせる何かが足りない。一番評価が高く、ツタヤなどにもあるのは、「眠狂四郎シリーズ」や「大菩薩峠」だが、私はそんなに面白くないと思う。映画とは一体何なのか、ということをつくづく考えさせられました。
 しかし、ここまで熱狂したのだから、雷蔵お薦め映画を傲慢にも、独断と偏見でランキングしてみたいと思います。(158本のうち、50数本しか観てないけど…ゴメン)

 第1位「濡れ髪牡丹」(京マチコがきれい。雷蔵かっこいい。面白すぎる。)
 第2位「昨日消えた男」(宇津井健が若い。雷蔵かっこいい。粋だ。)
 第3位「博徒一代血祭り不動」(雷蔵の遺作。任侠の男気が切ない。)
 第4位「かげろう侍」(中村玉緒がかわいい。時代劇でありながらサスペンス。)
 第5位「ひとり狼」(朝食を食べるシーンが印象的。雷蔵かっこいい。)
 第6位「陸軍中野学校」(スパイ養成所という、わくわく感がたまらない。)
 第7位「安珍と清姫」(若尾文子が美しい。幻想的な色彩できれい。)
 第8位「弁天小僧」(歌舞伎を映画化したものだが、雷蔵がとても粋でいい。)
 第9位「沓掛時次郎」(股旅もの。秀作。)
 第10位「新選組始末記」(テンポがいい。)
 第11位「破戒」(三国連太郎がいい味出してる。部落民であることの告白シーンでどうしても泣ける。)
 第12位「新・平家物語」(若き日の雷蔵の情熱に圧倒される。)
 第13位「炎上」(ドモリ役でノーメークの雷蔵の白熱した演技に頭が下がる。仲代達矢の臭過ぎる演技が笑える。)

 まあ、こんなとこでしょうか。興味のある方は是非観てみてはいかがでしょうか。
 

雷蔵贔屓

 最近は、坂を駆け下りるように毎日が忙しく、趣味のピアノの練習もままならない。なぜか・・・。仕事が激務で…、と大人のような口を利きたいところだが、それは、雷蔵のせいである。ここ2ヶ月で60本ほどの映画を観た。そのうち50本は、市川雷蔵の映画だ。雷蔵は、37歳で夭折した、1950年代後半から60年代の大スターだが、私は、雷蔵がきっかけで、時代劇が大好きになってしまった。大映映画の魅力にずっぽりと嵌りながらも、いや、東映もいいなぁと、いろいろ調べていくうちに、やっぱり片岡知恵蔵でしょ、いや大川橋蔵か、長谷川一夫か、市川歌右衛門か、とうとう大河内傳次郎だよ、などどと、どんどん観ていくうちに、日本映画の素晴らしさに、夢中になっているのである。
 雷蔵は、その短い生涯のうちで、158本の映画に出演している。これをとにかく、全部観くて観たくてたまらないのだ。
 (つづく・・・。)

同僚のお兄様

 先日、会社の同僚の2つ上のお兄様が急に亡くなられた。39歳。私と3歳しか変わらない。日頃から色々と仕事を助けてくれるやさしい同僚で、私は、お葬式に参列させてもらうことにした。がっちり骨格を想像させる若々しい遺影。有名国立大学の文学部を卒業後、一念発起して京大の理系大学院に進まれ、地方の大学で仕事をしながら、沖縄の珊瑚研究をしていたという。こんなに若く前途有望な方のお葬式に参列したのは初めてだった。何百人も参列していた。

「兄は、すごく寂しがりやだったんですよ。兄が住んでいたのはコンビニにも車で20分くらいかかる山の中でね。荷物の整理に行ったんですが、洗濯ものや食べたあとの食器なんか、そのままで…。脳溢血でした。一人暮らしで、ちょうど連休の前の日だったので、発見が一週間遅れたんです。もっともっと色々なことを話していればよかった」と、後日、その同僚は私に言った。泣いているようだった。

 それから、同僚はすこし変わった。仕事一辺倒で休みも取らず毎日夜中まで働いていた彼が、ちゃんと日曜日に休むようになった。そして、お兄様が好きだったというプリンを毎日供養のために食べているせいで少し太ってきて、遺影の顔に日々似てくるようだ。まるで、自分のなかにお兄様を引き入れて生かそうとしているようだ。

 若い死に出会うと、自分が今生きているということは、決して当たり前のことではないことに再認識させられる。

鯉人

 川田拓矢先生の新作「鯉人―淀屋辰五郎想い書」が完成したそうです。本当におめでとうございます!上梓は、年明け頃になるだろうということ、是非みなさんも応援してください。応援ページでも、できる限り応援したいと思っています。
 今回の作品は、先生が総力を挙げて書き上げた傑作です。700ページにわたる長編です。是非読んでください!
 
 先生の作品を応援してくださる皆様へ具体的な提案・お願いです。

 ●早稲田生,早予生の皆様は、是非、高田馬場芳林堂で、予約注文を入れて購入してください。

 芳林堂では、先生の本(参考書に至るまで)すべての本を陳列しています。先生の第一作「牛巻坂」の出版から、約16年に亘って陳列され続けています。現在、本離れの影響下書店の倒産が多い中、多くの書店には一様な本しか陳列されていません。芸能人の本や、ハウツー本ばかりの本屋が多い中、独自性のある本の販売を目指す姿勢を持った本屋さんだと思います。(ここは、ダンテの神曲まで置いてあるんです。エライ!)

 ●大学生の皆さまは、是非、大学生協に注文を入れて購入してください。

「光輝あまねき」の出版のときは、早大生が大学生協のリクエストカードを出した人がいて、先生の方に直接ポップ広告の依頼が来ました。ポップ広告付きで文学部生協に陳列されました。今回も是非そうなってほしいものです。

 ●所属の大学図書館,近所の図書館へ、リクエストしてください。

 特に、大学図書館は申請が厳しいところもありますが、先生の本は、無名ながら、純文学(とくに今回の作品は歴史小説でもあるので)学生の研究対象になりますので、ほぼ申請は通ると思います。

 ●ブログやHPをお持ちの方は、アフリエイトをして、web書店とリンクしてください。

 ●アマゾンなどのweb書店に評価の書き込みをしてください。

 最近、アマゾンで、先生の作品数冊に最高の評価の書き込みをしてくれている方がいて、とても嬉しかったです。(文章もさすが、先生の読者とあってなかなか切れてました。)

 ●ポスターを作って、大学校内やご近所の電信柱に貼ってください。
 
 冗談です。

 淀屋辰五郎という人は、江戸時代の伝説の商人です。闕所を受けた淀屋関連の資料は、焼かれてたといわれ、資料がほとんどない人物と言われています。淀屋を扱った本格小説はあまりありません。また、「歴史物」という『読みもの』を枠を超えた、純文学歴史小説と言っても過言ではないと思います。

 みなさんの応援、そして気が向いたら、ご報告をお待ちしています。
 



タモリって・・・。

 私は、川田先生の影響もあって、大のタモリファンだ。タモリの芸の黄金期は、おそらく70年代だろう。だから、われわれ30代でも、タモリ倶楽部とかいいとものテレビのタモリを知っていても、それほどタモリの芸を知らない。
 ビデオやDVDも発売されていないが、過去にレコードが2枚発売された。(おそらくそれはCD化されていると思う)わたしは、一枚目のレコードを録音したテープと、2枚目のCDを持っている。
 はなもげら語と言われるデタラメ言葉で相撲の実況中継、デタラメの英語、中国語、ドイツ語などを駆使した4カ国麻雀、長谷川一夫、寺山修司のまね、とくに圧巻なのが、決まり文句で固められたNHKラジオ投稿はがきの再現である。非常にシュールな芸だ。
 先日、タモリを拾ったといわれる恩師、赤塚不二夫が亡くなって、感動的な弔辞を読んだことで話題になった。私もタモリの感動的なデビューの逸話を知っていたので、あの弔辞には胸が打たれた。しかし、あれは、恩師に捧げた最高のギャグであったことに数日後に気づいた。もっていた紙が白紙であったことがネットを通じて話題になり、またもや反響を呼んだのだが、テレビのアナウンサーは、「本当の自分の言葉を伝えたかったんですね。」とコメントしていた。わたしは、ちょっと違うと思う。白紙に向かって緊張したように、とつとつと、悲しみを隠しながらよむ決まり文句を織り交ぜた弔辞。最高の恩返しだ、と思った。こんな最高の弔辞は聞いたことない。私は感動した。
 わたしにも、こんな友人が一人いたら、言葉で言わなくても分かり合えるユーモアに富んだ友人がいたしたら…。私は再び昔のカセットを引っ張り出して、久々にタモリの芸を聞いた。そして確信したやっぱりあれはギャグだったんだと。


 
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